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当院の3つのコンセプト

家庭医療

家庭医療とは「家庭医が提供する医療」という禅問答のような定義があるのですが、家庭医とはどんな医者なのでしょうか?

わかりやすく言うと「古き良き時代の町医者」というイメージです。地域の住民と継続的に関り、患者の個性と家族状況、地域特有の環境も理解して老若男女問わず専門の枠組みを越せてどんな健康問題でも対応するということです。もちろん、自らの責任から逸脱するような問題は適切な時期に適切な専門家に繋いで対応します。

家庭医は患者を診る際に、患者だけではなくその背景にある家族を意識して診療をします。これを家族志向ケアといいます。当院のロゴは木に4羽の鳥が止まっていますが、それは家族志向ケアを象徴する「家族の木」を模したものでもあるのです。

家庭医は患者の価値観や人生観に寄り添い「この人の役に立ちたい」と心から言えるような医者であると思います。





「よりそい(医)」「おせっかい(医)」に私たちは昔ながらの町医者を目指しています。

プライマリケア

プライマリケアとは何でしょう?

多くの人は色々な病気を専門科に分け隔てなく診療することと考えているかと思いますが、それだけではありません。プライマリケアの特徴を示す英単語の頭文字を合わせて並べてACCCAやACCCCという略語で示されることがあります。私は後者であるACCCCとしてAccess to care(ケアの近接性)、Continuity of care(ケアの継続性)、Comprehensive care(ケアの包括性)、Coordination of care(ケアの協調性)、Contextual care(文脈に則ったケア)という形で覚えています。簡略化された説明ではありますが以下に説明します。



  • Access to care(ケアの近接性)
心理的にも精神的にも近しい存在としてあること

  • Continuity of care(ケアの継続性)
継続して関わること時に世代を超えて関わること

  • Comprehensive care(ケアの包括性)
病気の診断や治療だけではなく予防や健康増進活動、地域の健康問題などをひとまとまりのものとして対応

  • Coordination of care(ケアの協調性)
病院や診療所、医師・看護師・ヘルパー・ケアマネージャー、時に保健師などの行政などと協力・連携して働くこと

  • Contextual care(文脈に則ったケア)
それぞれの患者の事情や考え方に寄り添って対応すること




私たちはプライマリケアの原理原則であるACCCCを大切にして日々の診療に臨みます。

地域医療

地域医療を実践し語る上で外せない5つの軸というがあります。これらは私たちが家庭医療専門医になるための研修を受けた際に指導医をして下さった方から教えて頂いたものです。

ー地域医療の5の軸-

1患者によって自分を変える

2患者や問題の種類により差別をしない

3生物学的問題だけではなく心理社会的問題も重視する

4臓器・ヒトにとどまらず、家庭・地域も視点とする

5診察室に来ない人のことも考慮する

概ね「家庭医医療」「プライマリケア」の中で触れていたことですが、私が山間部の診療所長をしていた時に何か難解な事象が起きた場合や難解な症例に出会った際は地域医療の5の軸を元に議論し最終的な方針や方向性を決定していました。




私たちは地域医療の5の軸を原点に横須賀で地域医療をします。

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