家庭医療とは「家庭医が提供する医療」という禅問答のような定義があるのですが、家庭医とはどんな医者なのでしょうか?
わかりやすく言うと「古き良き時代の町医者」というイメージです。地域の住民と継続的に関り、患者の個性と家族状況、地域特有の環境も理解して老若男女問わず専門の枠組みを越せてどんな健康問題でも対応するということです。もちろん、自らの責任から逸脱するような問題は適切な時期に適切な専門家に繋いで対応します。
家庭医は患者を診る際に、患者だけではなくその背景にある家族を意識して診療をします。これを家族志向ケアといいます。当院のロゴは木に4羽の鳥が止まっていますが、それは家族志向ケアを象徴する「家族の木」を模したものでもあるのです。
家庭医は患者の価値観や人生観に寄り添い「この人の役に立ちたい」と心から言えるような医者であると思います。
「よりそい(医)」「おせっかい(医)」に私たちは昔ながらの町医者を目指しています。